端征く海蘊(モズク)

デジタル界隈の端を目指して日々漂流する海蘊の記録的なもの

Tensorflowのセットアップ記録

Tensorflowが登場したのは2015年。
GoogleのDeep learningフレームワークということで、ずっと触らなければならないと思いながらも、なかなか踏み出せないでおりましたが、最近になって特に必要性を感じ、本腰入れて勉強しようと奮起してオライリー本を2,3冊購入。

しかし、環境構築がうまくいかない。本当にうまくいかない 。 プログラミング学習は環境構築が5割ともいうのが身にしみる。ただ4回ほどLinuxを再インストールしてWindowsでも試しているうちに解決できたので備忘録を書き留めておこう。 次のような作業で苦しんだ。


ハードウェア構成

  • HP Z840
  • Xeon CPU E5-2620 v3 2.40GHz
  • RAM 32GB
  • Quadro M5000

  1. Tensorflow GPU版はLinux・Macでしか使えないという話を信じて、Ubuntuをインストール
     →当初はそうでしたが、2018年4月現在、Windows版もGPU対応している
  2. Ubuntu上でのCUDAセットアップが全然うまく行かず、断念
  3. WindowsでもGPU版できることを知る
  4. Anaconda, CUDA, cuDNNをインストール
  5. 環境パスを設定
  6. DLLの読み込みエラー'cudart64_90.dll'が見つからない
    →そもそもCUDAインストールフォルダーに入っていなかった →Tensorflowの対応バージョンを確認する
     Tensorflow 1.8の対応バージョンは次の通り。これを外すと動かない。
     * Python 3.5
     * CUDA 9.0
     * cuDNN v7.1.4 (May 16, 2018), for CUDA 9.0
    

    → アプリケーションを確認すると、昔インストールした(かもしれない)CUDA関連のアプリが見つかったので、一度すべてアンインストールした上で実行すると上手く行った。

反省点

何度でも言う。公式ドキュメントはよくよく読もう。

参考ページ

Installing TensorFlow on Windows  |  TensorFlow ※公式なので必読 TensorFlowをWindowsにインストール Python初心者でも簡単だった件 Windows環境でTensorFlow-GPUをpipインストールするまで

cudart64_90.dllが開けない件は前例があった

参考書籍

実践 Deep Learning ―PythonとTensorFlowで学ぶ次世代の機械学習アルゴリズム (オライリー・ジャパン)

実践 Deep Learning ―PythonとTensorFlowで学ぶ次世代の機械学習アルゴリズム (オライリー・ジャパン)

仕事ではじめる機械学習

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