前から気になってたけれど、このところズタボロに忙しくて見れずにいた本作。最後まで視聴できたので忘れないうちに触れておく。(若干ネタバレあり)
結論。モズクが視聴したアニメの中では久しいほどに良かった。
それはもう、めちゃくちゃ良かった。
キャラ全員性格に難がある
みんな自己中。けれども同じ方向向いて、一緒に旅してしかもその行く先は南極。出会って数ヶ月の同じ学校だった人、同じ街に住んでいただけの人、たまたま顔見知った他人だった4人が、泣いてぶつかってカッコ悪いところも見せながら親友となって南極にたどりつく。
王道的なストーリーなんだけど、軽快なギャグ、良い絵の動き、とても豊かな各キャラの表情。
それぞれが見ていてとても気持ちよく、一晩で一気に視聴した。
4人の構成とか「けいおん」まんまな気もするけど、4人というのは黄金比なんでしょうかね。
友達という概念
友達って概念は自然発生的で気付けば友達。いつから友達なんだっけ?なにしたら親友なんだっけ? 結月の誓約書が出てきたときは、なんだか歯がゆいような気持ちになりましたし、続く受け止め方とか、こんなのなかなかファンタジーですよね。 大人になったらこんなに純粋な利害関係のない友達なんてできないじゃないですか。 そういうところに、(おじさん)グッときちゃうんだ。
意識高いとバカにする人たちへ
目標持って頑張ってる人を、小馬鹿にする風潮ってありますよね。
本当の南極隊がそういう気持ちになっているとは思わないけど、そういう人たちに叫びたかった面もあるんじゃないかと思わずにはいられないくらい「ざまぁみろ」のセリフは響いた。
なにせ動機はお母さんのいる南極に行くこと、だったのに、南極に足を踏み出して最初のセリフが「ざまぁみろ」なのである。
このあたり「けいおん」のゆるふわ安心路線とは一味違う。
「ざまぁみろ」という喧嘩上等文句をアニメ作画の美少女系女子高生が言いまくる。
よくやった!と思わせてくれる気持ちよさ、爽快感があり、南極の風景も相まって気持ちの良いシーンに仕上がっている。
実はモズクが見ていて一番良かったと感じた点は、友達・家族・仲間との涙腺やられるストーリーラインより、この「ざまぁみろ」という言葉と、言わせても破綻のないキャラ構成だった。
汚い言葉を違和感なく吐き捨てさせられたことが、日常のストレスを代弁してくれているような気がして、それはシラセがヒナタの友達に対して「ヒナタにもうかかわらないで」と代弁したことと同じ事なのかなとも思う。
ざまぁみろ!